2022-01-01から1年間の記事一覧

【A】6/24登場分(2報)

[2206.11633] Microscopic foundation of the $μ$(I) rheology for dense granular flows on inclined planes 離散要素法で傾けた板の上においた粉体層の振る舞いを調べたレター論文. システムは三次元で摩擦ありなし両方扱っている. 粒子は全部同じ大きさ…

【A】6/23登場分(2報)

最近はとてつもなく暑くなってきたが,イネ花粉がアレルゲンの花粉症の人はこの時期花粉症が辛いらしい. とんでもないことです. 一方,桜なんかは虫媒花なので桜の花粉症という人は稀だそうです. なんだか粋ですね. [2206.11121] Local Plastic Response…

【A】6/22登場分(2報)

昨日はアメリカがJuneteenthという祝日だったらしいが,その関係かarXivの更新がなかった. そのため今日は2日分がドカッと更新されていた. [2206.09096] A unified theory of emergent equilibrium phenomena in active and passive matter 統計力学とゲー…

【A】6/16,17登場分(1,2報)

6/16登場分 [2206.07270] Drag of an elliptic intruder in a two-dimensional granular environment 粉体がそこそこ(わずかにjammingしないくらい)みちみちに詰まったところに楕円形の粒子をねじ込んで一定外力で牽引するような状況を考えるという仕事. …

【A】6/14登場分(3報)

Density of States below the First Sound Mode in 3D Glasseshttps://arxiv.org/abs/2206.05270 3次元のモデルガラス系の低周波振動状態に関する数値計算 3種類の代表的なモデルガラス系に対して、3次元での低周波振動モードの関数系を測定している。小さな…

【A】6/13登場分(1報)

[2206.04818] Is there a Granular Potential? 粉体系を対象に平衡熱力学に似た理論体系の拡張を行った論文. 具体的には近年流行りのEdwardsアンサンブルに化学ポテンシャルのような項を導入した(関連文献に詳しくないので自信はないが,書きっぷり的にた…

【A】6/10登場分(2報)

Ground state fractal crystalshttps://arxiv.org/abs/2206.04343基底状態にフラクタル構造のある結晶をもつモデル方程式系の提案界面エネルギー汎関数を提案し、その基底状態により生じる相状態を調べている。汎関数の形はそんなに複雑ではないのに、アポロ…

【A】6/8登場分(4報)

[2206.03016] Stability of a tilted granular monolayer: How many spheres can we pick before the collapse? タイトルの通りのことをMDで調べている. 六方格子状に並べた同一粒子を斜面上に配置し,少しずつランダムに球を取り除いていくという実験プロ…

【A】6/7登場分(2報)

[2206.02683] Mapping out the glassy landscape of a mesoscopic elastoplastic model Elastoplastic modelで振動せん断下のガラスの塑性変形について考えてみましたという論文. 振動せん断下で振幅が小さいときは複数のサイクルの後reversibleな閉軌道に…

【A】6/6登場分(1報)

arxiv記事の内容についてあれこれ書いている中でたまに他の論文を引用していることがあるのですが,そのリンク先が間違ってしまっていることが度々あるとご指摘いただきました. それによって意味がわからないことになってしまっていましたらごめんなさい. …

【A】6/3登場分(3報)

Multilevel simulation of hard-sphere mixtureshttps://arxiv.org/abs/2206.00974二成分剛体球の数値計算手法の提案階層性のある系の逐次モンテカルロ法を提案している。大粒子間の枯渇相互作用について粗視化ポテンシャルを用いた計算と大粒子を止めて小粒…

【A】6/2登場分(3報)

[2206.00210] Interplay between jamming and MIPS in persistent self-propelling particles Active 系を見てみるとJammingは溶けて流動的になるし,流動相は気液相分離するじゃろ?両者の競合はどうなっとるんじゃ?という論文. Jammed相→流体相→気液共存…

【A】6/1登場分(3報)

[2205.15643] Collective dynamics of dense disordered polar active matter 排除体積効果と"minimal alignment"が存在するActive matter模型を考えてみたという論文. Alignmentの強さを変えたときのFlocking転移が高密度では二次転移的・低密度では一時転…

【A】5/31登場分(8+3報)

Jammed solids with pins : Thresholds, Force networks and Elasticityhttps://arxiv.org/abs/2205.14787微小なピンが埋め込まれた系のジャミングに関する研究動ける粒子よりも1000分の1程度のサイズのピン粒子を埋め込んだ系のジャミングの数値計算を行っ…

【A】5/30登場分(4報)

[2205.13822] Effective viscosity and elasticity of dynamically jammed region and their role for the hopping motion on dense suspensions 濃厚粉体系の上に球など(impactor)を落としたときのDynamically Jammed Region (DSR)を調べている. 特に有…

【A】5/27登場分(5報)

Critical behavior of the three-state random-field Potts model in three dimensionshttps://arxiv.org/abs/2205.13047ランダム磁場ポッツモデル(RFPM)の臨界挙動についての数値計算温度0でのRFPMの臨界挙動を数値計算で検討している。graph-cut methodと…

【A】5/26登場分(7報)

[2205.12510] Exact Phase Transitions in Deep Learning 機械学習周りのいろんなものを対象に相転移的な議論を展開する例は最近増えているように思うけど,そんななかタイトルにExactという言葉を付けられるのはすごいな. Statementもかなり面白そうで,ト…

【A】5/25登場分(4報)

[2205.11675] Controlling rheology via boundary conditions in dense granular flows 粉体系のレオロジーに境界の壁が与える影響を実験的に調べた論文. 二重円筒内にphotoelastic disksを敷き詰めて内側の壁をくるくる回してせん断を印加するセットアップ…

【A】5/24登場分(4報)

Emergence of bacterial glass : two-step glass transition in 2D bacterial suspensionhttps://arxiv.org/abs/2205.10436高密度バクテリアのガラス転移に関する実験論文。高密度に詰めた大腸菌で二段階のガラス転移が現れるという話。大腸菌の充填率を上昇…

【A】5/23登場分(4報)

[2205.10306] Hidden scale invariance in the Gay-Berne model MD simulationで比較的お手軽に液晶みたいな異方性粒子を扱うのに広く用いられているGay-Berne potentialの相図を調べたらscale invarianceがあったよ,という論文. potentialのパラメータ領…

【A】5/20登場分(1報)

The Franz-Parisi Criterion and Computational Trade-offs in High Dimensional Statisticshttps://arxiv.org/abs/2205.09727Franz-Parisiポテンシャルを情報・計算理論の理解に役立てる試み(?)イントロから初めての話ばかりだったので理解がかなり微妙。。…

【A】5/19登場分(2報)

[2205.08678] Structuro-elasto-plasticity (StEP) model for plasticity in disordered solids アブストやイントロで「Elastoplastic model(EPM)ではspatial structureの効果がちゃんと考慮に入れられていなかったからavalancheが無視されていた」,とい…

【A】5/18登場分(3報)

[2205.08405] Continuum mechanics for the elastic properties of crystals: Microscopic approach based on projection-operator formalism 有限温度でポコポコ点欠陥があるときの結晶の弾性的な性質を記述るす連続体理論をミクロな出発点から構成したらし…

【A】5/17登場分(5報)

Fragility in Glassy Liquids: A Structural Approach Based on Machine Learninghttps://arxiv.org/abs/2205.07187機械学習を用いてガラス形成液体のフラジリティと構造の関係を調べた論文著者らのグループが提唱したsoftnessパラメータを使用してフラジリ…

【A】5/16登場分(5報)

[2205.06794] Gardner-like transition from variable to persistent force contacts in granular crystals Gardner転移的なものが見えたかもしれない論文. 実験的にGardner転移に取り組もうとしたものとしては自分が把握している範囲では2016年,2020年,2…

【A】5/13登場分(1報)

Hard sphere crystal nucleation rates: Reconciliation of simulation and experimenthttps://arxiv.org/abs/2205.06040剛体球の結晶核生成速度について数値計算と実験の不一致を解消した論文剛体球コロイドの結晶核生成速度は、実験と理論で10桁程度違うら…

【A】5/12登場分(1報)

[2205.05607] A simple framework for contrastive learning phases of matter 対比学習を使って相転移を検出させる統一的フレームワークの提案. 事前知識皆無でもデータが十分あればOKよということらしい. 古典・量子,一体・多体,普通の相転移・トポロ…

【A】5/11登場分(4報)

本日は乗り物酔いがひどいので列挙するだけにいたしますが,いずれも興味深いタイトルですね. [2205.04947] Transport Equation for Small Systems and Nonadditive Entropy [2205.04552] The Geometric Theory of Phase Transitions [2205.04962] Glassy D…

【A】5/10登場分(5報)

Isomorphs in sheared binary Lennard-Jones glass: Transient response https://arxiv.org/abs/2205.04340 LJガラスの剪断応答のスケール普遍性についての数値計算ガラスの相図上には構造量や動力学量が同じ曲線(isomorphs)が存在することがわかっているら…

【A】5/9登場分(5報)

[2205.02853] Universal Kardar-Parisi-Zhang dynamics in integrable quantum systems Quantum spin chain 系のtransport dynamicsが,non-Abelian symmetryがある可積分系であればunivesalにKPZクラスになるんじゃね?というconjectureがあったらしいけど…