【A】5/10登場分(5報)
LJガラスの剪断応答のスケール普遍性についての数値計算
ガラスの相図上には構造量や動力学量が同じ曲線(
ここでは特に、
詳しくは読めていないが、通常のisomorphs上では、
[2205.03715] Forced microrheology of active colloids
Brady氏のマイクロレオロジー論文は久しぶりやなと思って調べてみたら2020年にも出していた.
Brady氏の論文ではあるがStokesian dynamics(というか流体力学的相互作用)は考えておらず,Smoluchowski式でformulateしている.
Active Brownian particle(ABP)のbath中でプローブ粒子を一定速度or一定外力で牽引する状況を考えるが,相互作用としてはbath中のあるABP粒子とプローブ粒子のみのstericなもののみを考える,など大胆な近似をおいて計算を進めている(bath粒子同士のinteractionは無視しているぽい:infinite dilution仮定みたいなもの??).
Brownian dynamics simulationの結果と比較すると結構合っているぽいけど(図11など),simulationでもbath粒子間の相互作用はoffにしているようなので解釈は少しむずかしいか.
参考までにbath粒子間相互作用ありの結果も掲載して欲しかった.
(少なくともprobe速度に依存してswim-thinningが出る消えるとかいう意味で定性的には同じ結果になると期待するけどどうなんやろ)
昨日に引き続きスピン鎖のKPZの話.
内容がちょっと違いそうで良かった.
こちらはuniversalという言葉ではなくrobustnessという言葉を選んでいます.
[2205.03887] Degree distributions under general node removal: Power-law or Poisson?
ネットワーク上で各ノードのneighborの数(degree)の分布を考えるという話.
特に,あるルールでノードを取り除いていったときに分布がどう変化するかを網羅的に調べようとしている?(初期分布も色々振っている)
かなり広い粒径分布を持つ泡沫系で適当に泡を割ったときの挙動との関係が気になりますね?
著者名のところに中国の方が漢字を入れているのは見たことがあったけど,韓国語も入れられるんだな.
日本人が漢字を入れてるのはまだ観測したことがない.
[2205.04354] Role of liquid driving on the clogging of constricted particle suspensions
流路閉塞というのか,いわゆるクロッギング減少を実験で調べてみたという論文.
特に液中に分散したコロイド粒子を流路に通そうとしているが,その時の液体の流し方の影響に注目している(流速をcontrolするのか圧力をcontrolするのか,ということ).
着眼点が面白い.
"Slower is faster" effectというものが歩行者流の分野で観察されることがあるらしい(災害避難時とか?)が,ここでもそれが観察されたと言及している.
それは確かにそうなのかもしれない.
Intermittentに流れる領域を見ているということで,avalancheっぽさも見えている(図4とか).