【A】4/4&5登場分(6報)

[2304.00580] Nobel Lecture: Multiple equilibria

Review of Modern Physicsに出るやつかな?

 

[2304.00316] Rheology of active fluids

Out-of-Equilibrium Soft Matter: Active Fluidsというの1ChapterがまるまるarXivに上がっているらしい.

 

 

[2304.01593] Collective behaviors of isotropic phoretic microswimmers: from crystalline solids to active turbulence

二次元で流体力学的相互作用(Stokes近似していると式では書いているが数値計算レイノルズ数0.5でNavier-Stokesを解いている)と"燃料"の濃度場(移流拡散方程式)をちゃんと解きながらJanus粒子的なものの数値計算をして濃度とActivenessを振って相図を書いたという論文.

Activenessの大きさに応じて

結晶(Wigner結晶的な感じ)→流体,流体内では層流→乱流という転移が観察されたということらしい.

粒子あたり格子点数という意味での解像度もそこそこ大きめ(たぶん15)にとっているし,結構大規模(粒子数10000くらいとか?)に計算していてすごい.

 

数値的には埋め込み境界+格子ボルツマンという一般的解法で扱っている.

燃料を使って駆動される機構は粒子表面において界面に垂直な濃度変化と,表面に沿った流れ場で表現しているらしい.

 

[2304.01645] Generic symmetry-breaking motility in active fluids

Active fluidに対称なporus objectを浸けたら速度方向の負のdragの影響で自発的に運動性を持ちうるという話らしい.

これまでの研究ではbackgroundのactive fluidがpolarあるいはnematicな秩序を形成していることが前提とされていたが,この研究ではそんなorderなくても運動性を獲得できそうなことを平均場解析で示したらしい.

そんなことがあってもよいのか?

面白そうな話だ.

 

 

[2304.01335] Charting the Topography of the Neural Network Landscape with Thermal-Like Noise

Neural networkの学習時に現れる損失関数地形をエネルギーランドスケープやと思ってLangevin dynamicsでさまよってみる話.

対象にするのはoverparameterizeされた全結合のネットワークを使ったランダムデータの分類問題.

 

Harmonic近似みたいなものは本質的に地形の底の情報を表現するには不十分だみたいな話があるらしい.

原因は底付近では曲率が0に近づいているからということらしいが,これは学習界隈では結構色々言われているみたいで面白い.

Abstractだけからは正直何を言っているかわからなかったが構造ガラス系と似た部分と全然違う部分がありそうで面白いし一度この辺の話は整理してみたいなという気持ちになった.

 

[2304.01714] Thermodynamic bound on spectral perturbations

非平衡定常状態の緩和等の情報はrate matrixが持つ固有値で網羅的に得られる.

こうした固有値の分布はrate matrixのspectrumと呼ばれるそうだが,この論文ではこのspectrumと非平衡定常状態におけるエントロピー生成率(?と日本語で言うのか?entropy production rate)の間の関係を示したらしい.

 

Additive reversiblizationという概念がめっちゃ重要そうだ.