【A】5/18登場分(3報)
有限温度でポコポコ点欠陥があるときの結晶の弾性的な性質を記述るす連続体理論をミクロな出発点から構成したらしい.
にわかには信じがたいしパッと確認もできない悲しさ.
欠陥の濃度を増やしていくとなにかしらの転移が見えたりするんですかね?
泡(というかoil-in-water droplet)を使った実験と数値計算の両方を行って多分散系のjamming転移について調べた論文.
多分散といっても色々あるが,ここでは粒径分布がべき則に従うものを扱っている.
こういう粒径がべき分布の系でjamming転移点付近のcontact numberの分布を観察するとやっぱりべき則が現れるらしい.
興味深いことにcontact numberのべき則の指数は粒径分布のものとは異なり,特定の粒径分布指数aの範囲(2<a<3)でuniversalに振る舞うらしい.
このaについてのrobust性の解釈もjamming転移点のa依存性の観点から得ている.
めちゃくちゃおもしろい.
多成分粉体系では均一状態のいわゆるfree cooling gasですらエネルギー等分配則が成り立たずに,成分ごとに"温度"が異なるで,という話題についてのReview論文.
温度はいわゆる粉体温度的に系全体の平均運動エネルギーから定義されている.
成分依存のpartial temperatureは成分の分率の比に依っていて,単純な個数比に従った重み付け線形和が系全体の温度に一致するらしい???質量とか粒径とかじゃなくて個数比というのが驚き.
むしろそう考えると色々便利に解釈できると,ということか???
運動論的アプローチで拡散係数や粘度のような輸送係数まで求めていくが,輸送係数は結構複雑な形でpartial temperatureに依存していて解釈が難しそう.