【A】9/22登場分(1報)

[2209.10473] Equivalence of fluctuation-dissipation and Edwards' temperature in cyclically sheared granular systems

 

タイトルを見て「数値計算やろなぁ」と思ってたけど実験やった.sugoi.

粉体系に周期せん断を印加した際に観察される有効温度を測定してみたでという話.

 

非平衡やけど揺動散逸定理が成立すると思ってその係数を有効温度にしたろ!という定義とEdwardsアンサンブルでの温度的量,compactivityがいい感じに整合的やったという話.

 

有効温度は色々定義できるけど全部整合的やで!という話としてはこの論文では5種類くらいの定義を比較して整合的と言っている.

一方,測定の仕方に依存するよね,という話としては質量=時間スケール依存性を議論したこの論文とか,テンソル成分依存性を議論したこの論文などもある.

前者は揺動散逸定理は低周波で破れますね,という話に関連していると考えると理解しやすいのかなと思っている.

ちょっと違うけど,有効温度を温度やと信じたら非平衡系を平衡系にマップできるか?にtryしたらあかんかった話としてこの論文などもある.