【A】3/6登場分(3報)
Active Brownian Particleをharmonic potentialでtrapするとpotentialの強さ,self-propulsionの強さ,回転拡散の強さの度合いによって粒子の存在確率がpotential minimumでピークを示すか,少し離れた位置でピークを示す(一次元で確率分布を書くとpotential minimumでのsingle peakかそこから等距離のダブルピークかの違い)かの二通りの状況が観察されるらしい.
慣性を導入するとこのうちダブルピーク構造がなまされてしまうようになるのではないかという数値計算の先行研究結果があったので,このconjectureを可能な限り解析的に調べてみようという論文.
摂動論で扱える範囲以外は最終的に数値計算で確認している.
結論的には確かに慣性を導入すると相図上でダブルピークが観察される領域が狭くなるらしい.
[2303.01617] Downslope granular flow through a forest of obstacles
Regularlyにピンが打ち込まれた平板斜面上に粉体を注いだときのレオロジーを実験で調べた論文.
現実に結構ありえる状況やけどあまり検討されていなかったのかもしれない.
ピンは直径2mmで20, 14, 10mmの三種類の間隔で規則正しく打ち込まれた平板を扱っている.
ピンの面積分率はそれぞれ0.8, 1.6, 3.1%に相当するセットアップ.
粉体粒子の平均粒径は450ミクロン(図1cを見るともっと小さく見える).
かなり簡単なモデルで実験的観察結果がすべて説明できるということらしい.
最後にFroude数という無次元数(流体の慣性力と重力の比らしい:)を使ってモデル妥当性についても議論しているようだった.
色んな無次元数がある.
[2303.02115] Nature's Cost Function: Simulating Physics by Minimizing the Action
タイトルを見るとそれはそうでは?という気がするしLagrangeanベースの機械学習的アプローチは色々あるが,量子シミュレーションのemulatorっぽく使おうというのはあまり例がないのかもしれない??