【A】7/14登場分(4報)
ゼロ温度でベーテ格子上でランダム磁場の下でのイジングスピングラスのレプリカ対称性の破れ(RSB)について調べてみるとRSBが空間的に不均一かもしれないという衝撃的な話.
Cavity...
[2207.06161] How to count in hierarchical landscapes: a 'full' solution to mean-field complexity
Complexity≒配置エントロピーを完全に数え上げてみせた,という論文.
特にかなりSherrington-Kirkpatrick模型も含む一般的な平均場模型のクラスについての解が得られたという主張?
昨日のレター論文のフルペーパー版か?
運動論によって(おそらく昨日の論文で提案された新しいタイプの)Discontinuous Shear Thickeningが説明されている.
Fitting parameterすらいらないらしいのがすごい.
Moderateな濃さくらいだと運動論(Grad展開がミソ?)でかなりよく記述できるということか.
流体力学的相互作用の寄与をどう捉えていいかがわからなかった.
スピングラス系でmemoryやrejuvenationの効果を数値的に真面目に見ることのできるスパコン(Janus IIというらしい)が最近出てきた(?)ということで真面目に見てみたという論文?
memoryとかrejuvenationはmarginal stabilityと結びついた概念であるultrametricityの現れと考えられていて,結構興味を持たれているように思う.
次回のヤングボルツマン受賞が決まっているScalliet氏も構造ガラスで似た効果を調べていた.
今回のarxiv論文ではスピングラス系で真面目に調べてみるとこれらの性質を支配している長さスケールが3つ見つかったという報告:3つのざっくりした説明を読むとありそうな話だった.
非平衡な振る舞いを見ているからこういうことが起きるということなのかねぇ.