【A】7/27登場分(2報)
最近かなり雑ですが本日は以下の2報です.
[2207.12791] Viscoelastic coarsening of quasi-2D foam
泡って実は粘弾性体やけど粘弾性がどういう風にcoarsening dynamicsに影響するかようわからんな,ということで実験している論文.
そもそも泡とは不安定なjammed系で,実験的な時間スケールでばちばち何らかの変化が起きる系だ,ということがabstractの冒頭で明記されている.なるほど,という感じの観点.
何らかの変化の代表例がcoarseningということだろうと思う.
粘弾性の特徴づけ?をelastocapillary数というもので行っている.
ただのキャピラリ数ではなくてバルクが弾性の場合にこう呼ぶらしい.
かなり面白そうなelastocapillary数依存性が報告されている.
臨界値的なものも存在して振る舞いがガラッと変わるらしい(小さい泡が大量にできて大きいものからsegrigateするようになるらしい).
(追記)少し関連した論文についてコメントいただきました:スポンジ・ラメラのfoam構造と粘弾性相分離の関係性について(T大K先生ありがとうございます!)
[2207.12749] Thermodynamics of learning physical phenomena
物理と機械学習の手法面でのinteractionに関する(?)良さそうなreview.
でもいまいち主眼がどこにおいてあるのかはわかなかった.
熱力学というキーワードでくくれるわけでもなく,物理現象の学習に特化した話ばかりでもなく,なんやったらタイトルに完全に整合する内容はパット見なさそう?
referenceのページを除くと11ページとちょっとで,文献数は131なので雰囲気を知るには良さそう.
最近何かと流行りのPhyics-informed machine learningを扱った項目もあるが,data-drivenな方程式回帰みたいな話はなさそう.