【A】4/25登場分（3報）
[2204.10345] Metastates and Replica Symmetry Breaking
去年Parisiさんがノーベル賞を獲った影響があるのかないのかわからないけど，最近RSB関係のレビューが多い気がする（少し前に紹介したこれとか）．
一般的な平均場理論と違って，相互作用が近距離で切れる場合の難しさについてのショートレビューっぽい．
前回同様少し数学チックな文面．
原稿の余白がめっちゃ小さい．
[2204.10683] Finite-disorder critical point in the yielding transition of elasto-plastic models
尾澤さんのDuctile-Brittle転移の話がdisorder起因の臨界性を持つのかをconfirmするためにElastoplastic model（EPM）で検証したという話（2次元3次元両方）．
結果，有限のdisorderで臨界性が発現することのclear evidenceを示せたらしい．
EPMは一般的なものを考える：格子模型で，各格子がlocalなストレスの値を持っていて，各格子はさらにlocalなyilding threshold
を持っている→
となったらplastic eventが起こり，Eshelby-likeなkernelに乗って他のサイトに余剰分のstressが振り分けられる．
Disorderの強さ≒アニーリングの深さはlocal yieldingに対するstabilityの分布の幅でcontrolされるらしい．
システムサイズの振り方がえげつない．
Fieldingさん達の2020年の論文で2017年のPNASのMDでの結果に疑義が投げかけられたから，徹底的な有限サイズスケーリングが可能なEPMでえげつないシステムサイズでの検討も行ったということ？
著者の順番とか色々少し不思議に感じた．
タイトルを見てMDかと思って驚いたけどlatticeだった．
MDのこういうのは流石にまだないのか？
