【A】4/4登場分
少し似た立ち位置の数値計算法系の論文2報が気になった.
[2204.00042] Efficient algorithms for computing ground states of the 2D random-field Ising model
graph-cut methodsというものを使ってRFIMのexact ground stateを計算するという話.
結構すごい話ではないかとと思うが知らない概念が多すぎてフォローしきれなかった.
RFIM関係だけでも多様な研究があると痛感.
[2204.00587] Exploring canyons in glassy energy landscapes using metadynamics
ポテンシャルエネルギー地形にどんどん砂をかけて穴ぼこを埋めていくタイプのMetadynamicsとFIREを組み合わせて温度ゼロでのエネルギー地形の形状を調べてみたという論文.
ポテンシャルエネルギー地形の底がキャニオンを形成しているという概念が新しいっぽい?
手法名はthe Metadynamics-Inspired Multi-fractal Sampling Explorer (MIMSE)と名付けられている.略称読みにくいな?
Harmonic spheres,Hard spheres,Kob-Andersenの3種類で検討を行っている,それぞれの系についてのstatementについては要確認(同じと言いたいのか違いを強調したいのかがななめ読みではわからなかったし,).
Gardner相との関係が気になるところだが,一切言及なし.
あくまでSparse samplingなのでそこまで細かい性質は調べることはできないということか?
(このsparsity故に各metabasinの中の"ground state"のupper boundの見積もりになる,と明記されている.)
Hard Sphere系ではkinetic arrestに関係していそうなキャニオン構造のクラスタリングについても言及されている.